「第一線で活躍を」 県林業大学校が宇都宮に開校 21人入学、新たな学びや飛躍誓う

入学式で決意を述べる県林業大学校の1期生たち=8日午前10時55分、宇都宮市下小池町

 林業人材の育成を目指す県林業大学校が8日、宇都宮市下小池町に開校し、初めての入学式が行われた。1期生21人が新たな学びやでの飛躍を誓った。

 同校によると、未経験者対象の「就業前長期課程」(1年)に10~40代の男性17人、女性4人が入学した。授業は平日1日6時限(時間)を基本に、年間1245時間を計画。高性能林業機械など計14種類の資格が取得できる。

 式典で大野英克(おおのひでかつ)校長は「林業界のリーダーとしてはもちろん、自分で会社を興すというところまで学生をサポートしていきたい」とあいさつ。福田富一(ふくだとみかず)知事は「木材産業を自分たちがけん引していくという志を持って、一日でも早く林業の世界で輝いてほしい」と激励した。

 新入生を代表し、柿沼太一(かきぬまたいち)さん(18)が「将来は稼げる林業を実現するとともに森林環境保全の大切さを伝える活動に尽力したい。知識と技術を磨き、第一線で活躍できる人材を目指す」と決意を語った。

 この日は丸太の伐採や重機の実演も行われ、同校の新たな門出を祝った。

入学式で披露された重機による造材作業=8日午前11時35分、宇都宮市下小池町

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