石彫 水都の自然表現 西条・千町地区舞台に ベトナム人アンさん作品制作 山と水 動き強調

セラミックの模型を示し、作品のイメージを説明するアンさん

 石垣の棚田が残る愛媛県西条市の千町地区を舞台に、ベトナム人彫刻家のトゥレイン・シャン・アンさん(43)が石彫作品の制作を始めた。5月上旬に完成する予定で、作品はお披露目した後、地区内に展示する。

 自然保護や芸術振興などに取り組む同市のNPO法人「うちぬき21プロジェクト」が2001年から、国内外の芸術家を招いて石彫の公開制作を企画している。もとは市内の別の地区で制作・展示してきたが、22年から千町地区を制作の舞台に設定。棚田景観と芸術作品の融合による地域おこしを目指す。

 今回は国内外の石彫作家ら38人の応募があり、デッサンなどの審査を経てアンさんが選ばれた。アンさんは地区内の民家に泊まり込み、7日に制作を開始した。

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