「女性配慮の職場環境に不備」「同僚からハラスメント」…退職の女性消防士、市に書面で訴え 垂水市消防本部

〈資料写真〉垂水市役所

 鹿児島県垂水市消防本部を2023年10月に退職した女性消防士が、女性に配慮した職場環境が整っておらず、当時の同僚からハラスメントを受けたと市に訴えていることが10日分かった。同日の市議会全員協議会で、当局が女性からの訴えの概要や消防の見解を説明した。

 協議会は非公開。市消防本部などによると、退職後の今年2月、女性の関係者が同本部へ手書きの文書を持参。女性用の仮眠室などがなく、働く環境として不備があったことや、ハラスメント被害を受けたとする内容だったという。

 仮眠室などは消防本部施設の耐震補強工事に合わせて整備を進めており、今年10月をめどに完成予定だった。女性用トイレは22年8月に整備した。

 ハラスメントについて、消防本部は聞き取りを進めている他、女性本人と連絡が取れれば、市総務課を窓口としてハラスメント調査を専門とする民間の機関へ委託し調べるとしている。

 同本部は「事実確認を進めている」と説明した。

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