李宇軒氏、黎智英氏と直接面識ない

外国勢力との共謀罪に問われた壱伝媒集団の創業者である黎智英(ジミー・ライ)氏の裁判が4月10日に公判57日目を迎えた。11日付香港各紙によると、「共犯証人」の李宇軒氏は、黎智英氏と直接は接触したことはなく、黎氏に関連する人物や企業から直接金銭を受け取ったことがないと証言した。同氏は、SWHK(重光団隊)は緩い非公式組織であり、憲章や綱領、正式な会員制度がなく、メンバーのほとんどが若い世代であることを認めた。 彼は「後衛」を務め、陳梓華氏は「前線」を務めていたという。

弁護側のニュージーランド女王顧問弁護士マーク・コーレット氏の反対尋問中、李氏は2019年9月29日に当時の米国上院議員リック・スコット氏と会い、黎氏の秘書マーク・サイモン氏に直接会ったのはこのときが最初で最後だったと述べた。李氏はまた、この面会のため2つのWhatsAppグループ「コーヒー・オン・サンデー」と「香港日曜会議」にも追加された。この面会では主にリック・スコット氏との会談に向けた手配、面会候補者、議題などが議論された。李氏は、陳氏からマーク・サイモン氏を紹介されたことと、マーク・サイモン氏とともに米国上院議員らと会ったことを除いて、二人は直接会ったことはなく、メールでさえ直接のコミュニケーションはなく、マーク・サイモン氏から転送されたメールのコピーを受け取っただけだったと強調した。

李氏はリック・スコット氏と会ったとき、主に香港の最新の実情について話し合ったと回想。二人は米国の行動を期待し、「米国政府が何かをしてくれることを期待していた」と述べた。ただし具体的に何ができるかについては何も話すことができず、誰も米国に具体的な行動を取るよう求めなかった。マーク・サイモン氏も言葉が少なかったという。

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