「お前たちはユニホームにふさわしくない」鎌田先発のラツィオ、4発快勝もファンからまさかのブーイング。選手たちは挨拶せず

監督交代により、鎌田大地の状況は好転しだした。だが、ラツィオには緊張感が漂っている。

4月12日に行われたセリエA第32節のサレルニターナ戦で、ラツィオは4-1と快勝した。だが、地元メディアによると、一部のサポーターからは厳しい批判が寄せられたようだ。

昨季のセリエAで2位となり、今季はチャンピオンズリーグでベスト16進出を果たしたラツィオ。だが、リーグ戦では前節終了時で8位と苦しんでいる。シーズンなかばでマウリツィオ・サッリ前監督が辞任したのは周知のとおりだ。

イゴール・トゥドール新体制の初陣は白星を飾ったが、その後はコッパ・イタリア準決勝第1レグ、そしてリーグ前節ダービーマッチと2連敗。ライバルのローマには9ポイント差とされた。こういった状況に、サポーターはフラストレーションを募らせている。

『Gazztta dello Sport』紙やラツィオ専門サイト『La Lazio Siamo Noi』によると、サレルニターナ戦では試合前からゴール裏スタンドに「お前たちはオレたちのユニホームにふさわしくない」と書かれた横断幕が掲げられた。

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さらに、開始7分と早い時間帯に先制してもブーイングは止まらず、最終的に4得点とゴールを量産して勝利した試合後も、観客席からは指笛が聞こえたという。La Lazio Siamo Noiは、選手たちがゴール裏スタンドに挨拶することなく、ロッカールームに向かったと報じている。

衛星放送『Sky Sport』によると、トゥドール監督は「サポーターが抗議するときは常に残念だが、正当だ」と話した。

「彼らを味方につけられるかは、今日のように、我々のパフォーマンス次第だ。彼らは当然クラブを愛しているのだからね。『普通』の状態にするために、我々は全力を尽くす」

試合後、主力のひとりであるルイス・アルベルトが今季限りでの退団を宣言したことも騒がれているラツィオ。フル出場した鎌田の去就も取りざたされているなか、チームはトゥドールの下でどのような方向に進むのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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