韓国籍ケミカルタンカーが口之島沖で座礁 積載のシクロヘキサン2886トンの流出確認されず、乗組員14人は全員救助 鹿児島・十島

 16日午後4時ごろ、鹿児島県十島村口之島の北西約6キロ沖を航行していた韓国船籍のケミカルタンカー「キョヨン・パイオニア」(2577トン)から「暗礁に乗り上げ動けない」と第10管区海上保安本部に通報があった。

 10管によると、乗組員全14人にけがはなかった。タンカーは座礁し、船体の一部を損傷。燃料の重油が流出している。積んでいた化学物質の液体、シクロヘキサン(2886トン)の流出は確認されていない。

 乗組員の国籍はインドネシア10人、韓国3人。ミャンマー1人。座礁から約3時間後、近くの遊漁船に救助され、口之島・西之浜漁港に運ばれた。

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