県内各地で田植えの時季を迎えた。宇都宮市の次世代型路面電車(LRT)沿線の田んぼも水が張られて水鏡となり、軌道を走る列車を映し出している。
平石-清陵高校前停留場間の同市竹下町などでは4月中旬、田んぼに水を引くなどの作業が始まった。
早朝から青空が広がった2日は、日差しにきらめく列車が水面(みなも)に映り込んだ。一部の水田では田植えも行われ、苗を積んだ軽トラックや田植え機がせわしなく行き交っていた。
3日に田植えをする予定の同所、農業樋山悦夫(ひやまえつお)さん(67)は「夕日を背に走る列車やラッピングされた列車を見て、忙しい中でも楽しんでいる。LRTの乗客にも田園風景を楽しんでほしい」と話していた。