「措置を講ずるのが遅かったと言わざるを得ない」 新居浜市児童いじめ問題 第三者委の調査報告書を公表

新居浜市内の小学生がいじめ被害を訴えていたにも関わらず、学校が「いじめは無い」と判断した問題で、市の第三者委員会は、児童に聞き取りをしなかった学校の対応は相当ではなかったなどとする調査報告書を公表しました。

この問題は当時小学2年の男子児童が去年3月、6年生に腹を蹴られる暴力を受けたなどとして、学校にいじめ被害を相談しましたが学校は十分な調査をせず、児童が不登校になったとされるものです。

市の教育委員会は、児童の不登校が30日以上続いたことから、「いじめの重大事案」と認定。第三者委員会を設置して調査を進め、今年3月報告書がまとめられました。

2日、市の教育委員会は報告書の内容を公表し、それによりますと上級生の1人が児童の腹を蹴ったことについてはいじめにあたると判断しました。

また学校が被害児童への聞き取りを行わなかったことについて、「相当ではなかった」としたほか、5ヵ月後に調査委員会を設置したことについて「措置を講ずるのが遅かったと言わざるを得ない」と指摘しています。

市教育委員会の高橋良光教育長は、「教職員への研修などを通じて、再発防止に取り組んでいく」と話しています。

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