各地で夏のような暑さ…冷凍庫でずっと眠っていたアイス食べても大丈夫?アイスには賞味期限が無い?

4日から5日にかけて、日本付近は高気圧に覆われ、広く晴れる見込みです。
また、気温も上がり各地で夏日や真夏日が予想されています。
暑くなると食べたくなるのが、冷たいアイス。いつ買ったかも分からない、ずっと冷凍庫で眠っていたアイスを食べても問題ないのでしょうか。

日に日に夏が近づく中、冷たいアイスを食べて体を冷やしたいと思い、冷凍庫をあさると…去年買ったアイスや、そもそもいつ買ったか分からないアイスを発見。

みなさん、こんな経験はありませんか?

しかし、アイスのパッケージを見てみると…多くのアイスに賞味期限が記載されていません。こうしたアイスは、食べても問題はないのでしょうか。

また、なぜ賞味期限が記載されていないのでしょうか。

ジャイアントコーンやパピコ、アイスの実、セブンティーンアイスなど数々のヒット商品を生み出している「江崎グリコ」によりますと、アイスクリームや氷菓は冷凍保存されているため、温度管理を適切に行なえば品質の劣化が少なく、非常に長期の保存が可能になるため、賞味期限の表示を省略できることになっているというのです。

そして、品質保持に関しては、「保存する期間」よりも「温度管理」を適切に行なうことが重要だということです。

客の手元に届くまでは「―18℃以下」で管理されていて、適切に温度を管理して鮮度と風味を保持していますが、家庭の冷凍庫で保管する場合は、とびらの開閉による温度変化が大きく、品質劣化が早まることが想定されるといいます。

そのため、江崎グリコは「美味しく食べて頂くためには、お買い上げの後なるべく早めにお召し上がりいただくことをお勧めいたします。」と呼びかけています。

一方、農林水産省によりますと、アイスクリーム類は冷凍で保存されるので、温度管理がされていれば、保存中の品質の劣化が少ないと考えられること、「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(乳等省令)」で、品質基準や製造方法が厳しく規定されていて長期間品質が劣化しないことを踏まえ、食品表示基準第3条第3項により期限表示の省略が認められているということです。

しかし、家庭の冷凍庫で保存していても、開閉による温度変化によって味が変わることもあるのため、農林水産省でも、なるべく早めに食べることを呼び掛けています。

アイスクリームの風味を保持するのには、「適切な温度管理」が重要となりそうです。

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