華やかモリスら職人技 新居浜市美術館「アーツ・アンド・クラフツとデザイン」展 手仕事 壁紙や食器170作品

アーツ・アンド・クラフツ運動に関する作品を紹介する特別展

 愛媛県新居浜市坂井町2丁目の市美術館で、特別展「アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで」が開かれている。産業革命後の機械での大量生産・大量消費にあらがい、職人らによる手仕事回帰を目指す「アーツ・アンド・クラフツ運動」の流れを、緻密で華やかな約170点の作品を通して紹介している。6月30日まで。

 運動を主導した英国の芸術家ウィリアム・モリス(1834~96年)の自然をモチーフにしたテキスタイルを展示。思想に共感した英米の芸術家や建築家による壁紙やランプ、食器など19世紀後半~20世紀初期の作品が並ぶ。有用性と美しさを兼ね備え、暮らしを彩る多様なデザインを楽しめる。

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