腹膜透析治療を受ける患者の認知機能の影響に関して、湘南鎌倉総合病院リハビリテーション科は注目の研究を進めている。
腹膜透析関連の腹膜炎と軽度認知機能障害との関連性に着目し、新たな知見を得ることを目指している。
研究の背景と目的
腹膜透析関連腹膜炎は、PD(腹膜透析)患者の生命に直接関わる重大な合併症の一つだ。自己管理を要するPD治療において、認知機能障害が介入の質に及ぼす影響は否定できない。
しかし、MCI(軽度認知障害)がPD関連腹膜炎のリスクにどのように影響するかについての研究はこれまで十分ではなかった。
そこで、本研究ではPD患者の認知機能の評価が腹膜炎のリスク評価に役立つかを調査し、その有用性を明らかにすることを目的としている。
研究対象と期間
研究対象は、2018年の間に湘南鎌倉総合病院腹膜透析外来に通院した患者である。この研究の期間は、施設院長の許可を受けた2024年3月から6月までの予定だ。
研究に関する情報公開の必要性
研究の透明性を高めるため、患者の同意を得ることが困難な場合は、研究の目的とともに実施に関する情報を公開する。
情報の利用拒否について
情報がこの研究に利用されることに対して同意が得られない場合、患者や家族が研究対象から除外されることがある。その場合でも、不利益が生じることはない。
研究に用いる情報
研究には患者の性別、年齢、BMI、原疾患、体重といった背景データのほか、糖尿病の有無、過去に発症した腹膜炎の有無、および外来時の検査値が含まれる。
問い合わせ先
この研究に関する質問や、研究の利用を拒否する場合は、下記の連絡先にお問い合わせいただきたい。研究計画書や関連資料の閲覧を希望する場合も対応可能だ。
研究責任者:西村彰紀
所属:湘南鎌倉総合病院 リハビリテーション科
住所:神奈川県鎌倉市岡本1370-1
電話番号:0467-46-1717