【早出し】花木ずらっと、目移りしそう 山形・薬師祭植木市

庭木や季節の花が通りを彩る薬師祭植木市=山形市・山形五中通り

 日本三大植木市の一つ「薬師祭植木市」が8日、山形市の薬師町通り、山形五中通り、薬師公園などで始まった。10日までの期間中、長さ約3キロにわたって植木の露店やキッチンカーなどが、新型コロナウイルス感染拡大前の水準に近い約370店並び、初日から大勢でにぎわった。

 植木関係は山形五中通りなどに30店ほどが軒を連ねた。県造園業組合連合会によると最高値は樹高5メートル、樹齢50~60年のアカマツで100万円。他にも色とりどりに咲くツツジ、母の日を前にしてカーネーションなどが目を引いた。最上町から訪れた菅長一郎さん(75)は両手に購入した苗木を抱えて、「たくさんあって目移りしてしまう」と興奮気味に話した。

 薬師祭植木市は大火で焼失した城下に緑を取り戻そうと、初代山形藩主・最上義光が領民に呼びかけて開いたのが始まりとされ、400年以上の歴史がある。開催は各日午前9時~午後9時(最終日は同8時半まで)。

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