「火星食」とらえた 南砺・天文同好会の吉尾さん

吉尾さんが撮影した火星食の様子(赤い印が示す点が火星、右側は月)。左から右へ月に接近=5日午後0時9分ごろ

 黒部市天文同好会の吉尾賢治さん(71)=南砺市土生新=は5日、月の裏に火星がすっぽりと姿を隠す「火星食」の撮影に成功した。火星食は2022年7月21日以来で、吉尾さんは「日中の撮影は難しく、初めて火星食をカメラに収めることができた」と喜んだ。

 吉尾さんは5日、黒部市の吉田科学館前広場で開かれた太陽観察イベントに手伝いで訪れ、昼休み時間帯に火星食が起きると知り、撮影した。パソコン、カメラと連動した望遠鏡を使い、午前11時55分から午後0時9分までの間、白い点のような火星が月に接近する様子をとらえた。

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