「能登半島」で復興支援 石川さゆりさんヒット曲 作曲家事務所が著作権料を寄付

  ●47年前の5月10日発売

 石川さゆりさんのヒット曲「能登半島」の著作権使用料の一部が、能登半島地震の災害義援金として石川県に寄付されることになった。同曲を作曲した三木たかしさんが創設した音楽事務所が10日発表した。リリースから同日で47年の名曲が、被災地の復旧・復興に一役買う。

 「能登半島」は三木さん作曲、阿久悠さん作詞で1977(昭和52)年5月10日に発売された。夏から秋への能登半島の季節の移ろいに女性の恋心を重ね合わせている。

 三木さんと阿久さんのコンビで大ヒットした「津軽海峡・冬景色」に続く石川さんの代表曲の一つで、石川県でも長年、ご当地ソングとして親しまれている。

 三木さんが創設者である音楽事務所「空ミュージック」(東京都中央区)が、今年度最初の著作権使用料をとりまとめる今月に最初の寄付を行い、その後、とりまとめごとに寄付を続ける。

 同社の花畑秀人社長は「能登を勇気づける歌であり、能登を離れた人に故郷を思い出してもらうこの歌が、復興の支援になってもらいたい」と話した。

 今月11日は三木さんの15回目の命日となる。

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