燃料費、プラ容器、農業用資材、タネや土まで“全部値上がり” 母の日の贈り物の定番「花」 農家に暗い影…

5月12日は母の日です。花は母の日の贈り物の定番ですが、肥料や燃料などの価格が高騰し、生産農家に暗い影を落としています。

竹中園芸・竹中伸枝さん
「入れ物のポット、土も値上がり、肥料も値上がり、全部値上がり」

愛媛県松前町で、花の温室栽培を手掛けている農家です。

母の日を控えたこの時期はカーネーションの栽培が盛んで、今年は約3万株が関西や九州方面に出荷されました。

温室栽培に欠かせないのが、ヒーターの燃料として使われる重油です。

原油価格の高止まりや円安などの影響で、ここ数年、燃料費が急騰していて、竹中さんの悩みのタネとなっています。

冷え込みが厳しい時には、2~3日でヒーター1台あたり約2000リットル燃料を消費し、その費用は数十万円に上ります。

国の統計によりますと、四国の重油の販売価格は、8年前の約2倍に値上がりしていて、特にこの3年で急騰しています。

また、農業に欠かせない肥料の価格もこの3年あまりで約4倍に高騰しました。

値上がりは、プラスチック製の植木鉢やビニールなどの資材、さらには花のタネや苗、園芸用の土にも及んでいるということです。

竹中園芸・竹中伸枝さん
「今年は天候も不順だったり去年よりも価格が上がっていたりするが、本当に綺麗に咲いてくれたので、楽しんで見てもらえればと思う」

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