料亭やすし店…浜町で美食の平屋プロジェクト 福井県福井市中心部、空きビル建て替え最大3棟

浜町エリアで整備計画が進む美食施設の1号館(右)と2号館のイメージ図
美食施設への建て替え計画が進む一帯。ビルの半分と駐車場のエリアに平屋の建物を整備する=福井県福井市中央3丁目

 福井県福井市中心市街地で、かつて料亭街として栄えた通称浜町エリアの空きビルなどを料亭、すし店が入居する平屋の施設に建て替える計画が進んでいる。2024年度内の完成を目指す2棟を含め最大3棟を整備する大型プロジェクト。大通りに面した立地も生かし、関係者は「浜町の入り口にふさわしい、シンボル的なエリアにしていきたい」と美食のまちの磨き上げを目指す。

 計画が進むのは、北國銀行福井支店向かいの空きビルと、隣接する駐車場の計約750平方メートルで、ビルを解体後、ビルの半分と駐車場を所有する吉水不動産(福井市)が、所有分の跡地での1号館整備に向け、福井県と福井市が最大24億円を拠出する「県都まちなか再生ファンド」の活用を23年度に申請した。認可されれば、今年3月に開業した日本料理店「浜町 緒ばた」に続き、浜町エリアの採択2例目となる。残る2棟もファンド活用を想定している。

 24年度内の完成を目指すのは、大通りに面した約440平方メートルに整備する2棟。ビルが立ち並ぶ一帯の中で目を引くよう、ともに木造平屋建てとする計画で、建物の間に石畳の通路を設ける。料亭街の雰囲気に合わせ、高級感のある和と緑の空間を演出する。

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