ギュッ、ギュッ、ギュッ ペダルこぐ音 背比べ 競輪場で始まる青春

ギュッ、ギュッと音を立てて力強く進む向陽高の選手たち(向日市寺戸町・京都向日町競輪場)

 ギュッ、ギュッ、ギュッ-。車輪がバンクをとらえる音が、京都向日町競輪場(京都府向日市寺戸町)に響く。大型連休初日に開かれた京都府高校自転車競技選手権大会。府内6校の選手たちが力強くペダルをこぐ。

 向陽高校(向日市上植野町)の自転車競技部から出場したのは7人。競技に憧れ、高校から始めたメンバーだ。4人が順番にトップを務めて力を合わせる「4キロチーム・パーシュート」や、1対1の対戦形式で行われる「スプリント」などの種目に全力で挑んだ。最高時速は50キロ以上にもなる。2年松尾楽門さん(16)は「風を切るのが楽しい」と魅力を話す。

 大型連休後半は合宿に入り、近畿各地から集まった選手たちと競い合った。キャプテンの2年小山颯太さん(16)は「練習すればするだけ強くなれる」。新緑の下、夏のインターハイに向けて競技シーズンがスタートした。

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