【日本ダービー/前走ローテ】皐月賞組が連対必至も、“ナリタブライアンに並ぶ”パフォーマンスで別路線組に要警戒

[過去10年]日本ダービー2024の前走ローテ

26日に東京競馬場で行われる第91回日本ダービー(GI、芝2400m)の過去10年のデータを紹介する。

皐月賞馬ジャスティンミラノをはじめ、逆転を狙う紅一点のホープフルS覇者レガレイラ、皐月賞2着のコスモキュランダや、プリンシバルSの勝ち馬ダノンエアズロックらが出走予定。

ここでは過去10年のデータから、予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。

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■皐月賞組が8勝17連対も、他GI組は不振

前走・皐月賞組は過去10年で8勝、17連対、3着6回。連対馬のほぼ全てが皐月賞組から出ている。皐月賞3着以内は【5.8.3.13】複勝率55.2%。4着以下に負けた馬の巻き返しも【3.1.3.57】とそれなりにあるが、基本的には「前走6着以内」の馬。

ただ、2018年のダービーを制したワグネリアンや、20年に3着だったヴェルトライゼンデなど、大きく大敗していた馬もダービーで穴を開けるケースがあるので、状態面の上昇度やコース適性など、皐月賞組の出走馬は全馬見直しが必要だ。

皐月賞【8.9.6.70】
京都新聞杯【1.1.0.18】
毎日杯【1.0.0.7】
青葉賞【0.0.3.19】
プリンシバルS【0.0.1.8】

今年は牝馬のレガレイラが皐月賞に続き牡馬クラシック2戦目に挑むが、桜花賞組の成績は【0.0.0.2】と振るわず。2021年にはサトノレイナスが参戦し、2番人気と支持を集めるも勝ち馬から0秒2差の5着と複勝圏内まであと一歩という結果に終わった。ウォッカ以来の牝馬好走には期待したいが、サンプル数が少ないとはいえ、データ的には評価しにくい。

また、前走GI組という点でいうとNHKマイルC組も【0.0.0.16】と近年は全く成績が出ていない。ただ、ゴンバデカーブースは2走前のホープフルSが出走取消になったため、前走が実質、中29週空いた特殊なローテだった。近年のこのローテからの馬とは大きく違うという点は考慮する必要があるだろう。

■京都新聞杯勝ち馬と異例ローテ組に注目

続いて過去10年で1勝、2連対の前走・京都新聞杯組。2019年にロジャーバローズが単勝93.1倍で勝利したことにより、単勝回収値は465と他の組を凌駕している。京都新聞杯で好走する馬の多くは、デビュー当時から長距離での適性を見込まれ、1800m以上のレースを使われていた馬が多いが、今年該当となるジューンテイクは「今までとは少し違うタイプの京都新聞杯勝ち馬」。1400mでデビュー戦勝利を飾り、マイルGIでも4着に好走したスピードも併せ持つタイプで、ここ数戦では、距離を延ばして徐々に自在性のある競馬もできるようになり、パフォーマンスも安定。有利な枠順に恵まれればデータブレイクの期待も。

過去10年で3着3回の前走・青葉賞組からは、シュガークンショウナンラプンタらが参戦予定。どちらも2000m以上のレースを3戦しっかり走りきっての大一番ということでお釣りがあるかも不安。過去のデータからは3着までというのが妥当な評価か。

そして過去10年で複勝回収値404の前走・プリンシパルS組。2018年にコズミックフォースが16番人気ながらも3着に好走し3連単285万馬券を演出。今年はダノンエアズロックが出走を予定しているが、ローテとしては2017年のダイワキャグニーに非常に近い。この馬も東京で2連勝した後に弥生賞で負けて、プリンシパルSを勝利してダービーに参戦したが14着に敗れている。モレイラ鞍上である程度の上位人気も想定されることから、嫌えるのであれば嫌ってみても良いかもしれない。

異例ローテになるものの、注目したいのが、スプリングSから中9週で挑むシックスペンスだ。過去10年でスプリングSからの直行組はおらずデータとしての判断は難しいが、このレースで2着馬に0秒6もの大差をつけた馬は1986年以降、ナリタブライアン、ミホノブルボン、アズマイーストの3頭だけ。3冠馬ナリタブライアンと2冠馬ミホノブルボンは上がり最速をマークしての圧勝劇で、シックスペンスもそれに並ぶパフォーマンスを見せている。

今年「中8週」の毎日杯組がいないが、同組はダービー4着以下でもそれほど大きく負けておらず、3歳馬が大一番に挑む「間隔」としては「中9週」も悪くないはず。言わずもがな、前述2頭はダービー馬であり、シックスペンスの未知の魅力に期待したい。

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