5100万円入金後「財産は全部です」 連絡取れず詐欺気付く 芦屋の85歳女性が被害

兵庫県警芦屋署=芦屋市公光町

 20日午後、兵庫県芦屋市の高齢女性が「現金5100万円をだまし取られた」と県警芦屋署に届け出た。同署は電子計算機使用詐欺事件として調べる。

 同署によると、4月9日、女性(85)の自宅に実在する通信事業者や警視庁の警察官、検事を名乗る男らから「あなたを事件の共犯者として捜査している」「身の潔白を証明するためには全財産を調べる必要がある」などと相次いで電話があった。女性は何者かが開設した女性名義のネット銀行口座などに、同25日から5月15日にかけて計5100万円を振り込んだところ全額を引き出された。インターネットバンキングのパスワードを相手に伝えていたという。

 女性は最後の振り込み時に「これで財産は全部です」と相手に伝え、その後、連絡が取れなくなって被害に気付いた。

© 株式会社神戸新聞社