鎌田大地、王者インテルから鮮烈ゴール カリアリ残留&サッスオーロ降格が決定|セリエA 第37節 結果まとめ

写真:ラツィオの鎌田大地がインテル戦でゴールを決めた ©Getty Images

日本時間5月18日から21日にかけて、セリエA第37節の10試合が行われた。

鎌田大地が先発出場したラツィオは王者インテルとのアウェーゲームに挑んだ。開始4分、鎌田のスルーパスからバレンティン・カステジャーノスが先制点を奪ったかに思われたが、オフサイドでノーゴールの判定に。鎌田はその後もチャンスメークに従事すると、32分にはゴール正面でパスを受け、左足のミドルシュートを突き刺しラツィオに先制点をもたらす。後半はインテルが主導権を握りゴールに迫ったが、なかなか得点を奪うことはできない。それでも87分、FKからデンゼル・ダンフリースが打点の高いヘディングシュートを叩き込み同点とする。その後スコアは動かず、1-1のドローに終わった。鎌田は72分までプレーしベンチに退いている。

2位ミランはアウェーでトリノと対戦。立ち上がりから攻め込んでチャンスを作るなど優勢に進めていたが、26分にドゥサン・サパタにヘディングシュートを決められ先制を許すと、40分と後半開始早々の46分にも追加点を奪われ、3点ビハインドとなる。53分にクリスティアン・プリシッチがペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得し、イスマエル・ベナセルがキックを決めて55分に1点を返したものの、その後はチャンスを生かすことができず、1-3で敗れた。

マッシミリアーノ・アッレグリ監督が直前で解任され、パオロ・モンテーロ暫定監督体制となったユヴェントスは、勝ち点で並ぶボローニャとのアウェーゲームに挑んだ。試合は開始2分、CKの流れの中からリカルド・カラフィオーリが蹴り込みボローニャが先制すると、11分にはサンティアゴ・カストロが追加点を奪う。後半に入り53分にはショートカウンターからカラフィオーリがさらに1点を追加し、ここまでは完全にボローニャのペースに。しかし敗色濃厚だったユヴェントスも粘りを見せ、76分にフェデリコ・キエーザが1点を返すと、83分にはアルカディウシュ・ミリクが直接FKを沈めて1点差に。さらにその1分後、相手DFのパスミスを拾ったケナン・ユルディズが自らドリブルシュートを決め、3-3の引き分けに持ち込んだ。

レッチェとのアウェーゲームに挑んだ5位アタランタは、スコアレスで迎えた後半開始早々の48分、カウンターからシャルル・デ・ケテラーレが決めて先制すると、53分にはCKからジャンルカ・スカマッカが追加点を奪う。終盤は相手に攻め込まれる場面もあったがゼロでしのぎ切り、2-0で勝利した来シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ出場権を確保した。

フィオレンティーナ vs ナポリは2-2のドロー。ローマは退場者を出しながら、ロメル・ルカクのゴールでジェノアに勝利している。

残留争いを演じるチーム同士の直接対決となったサッスオーロ vs カリアリの試合は、後半に2ゴールを挙げたカリアリが勝利。勝ち点を「36」に伸ばした。敗れたサッスオーロは勝ち点「29」で19位のままとなった。フロジノーネは開始9分に挙げた先制点を守り抜き、モンツァに1-0で勝利。勝ち点を「35」とした。ウディネーゼ vs エンポリは、スコアレスで迎えた90分、エムバイ・ニアンのPKでエンポリが先制。しかしウディネーゼも粘りを見せ、90+14分にラザール・サマルジッチがPKを決めて1-1のドロー決着に。勝ち点はウディネーゼが「34」、エンポリが「33」となった。ヴェローナは最下位サレルニターナから前半に2ゴールを奪い、相手の反撃を終盤の1点に抑えて2-1で勝利。勝ち点を「37」に伸ばして残留を確定させた。

勝ち点「36」のカリアリは最終節の結果次第ではエンポリに勝ち点で並ばれ、得失点差で逆転される可能性があるものの、セリエAでは直接対決での成績が優先されるため、エンポリに1勝1分けのカリアリがエンポリを下回ることはなく、この時点でカリアリの残留が決定。また、フロジノーネが勝利したことにより、サッスオーロの降格も決定している。降格する残り1枠を巡る争いはフロジノーネ、、ウディネーゼ、エンポリの3チームに絞られることとなった。
 

◉セリエA 第37節 結果

フィオレンティーナ 2-2 ナポリ
レッチェ 0-2 アタランタ(ハイライト動画
トリノ 3-1 ミラン(ハイライト動画
サッスオーロ 0-2 カリアリ
モンツァ 0-1 フロジノーネ
ウディネーゼ 1-1 エンポリ
インテル 1-1 ラツィオ(ハイライト動画
ローマ 1-0 ジェノア
サレルニターナ 1-2 ヴェローナ
ボローニャ 3-3 ユヴェントス(ハイライト動画

© 株式会社SPOTV JAPAN