「200万円下ろしたい」「パソコンがウイルスに感染した」…特殊詐欺防止のJA職員、コンビニ副店長にそれぞれ感謝状 群馬県警館林署

 特殊詐欺被害を未然に防いだとして、群馬県警館林署(小林哲也署長)は21日、JA邑楽館林板倉西支所(板倉町)の金融係長、飯島歩さん(40)=写真左=とセブン―イレブン群馬明和店(明和町)の副店長、阿部恵美さん(36)=同右=に館林市の同署で感謝状を贈った。

 飯島さんは4月5日午前、同市の80代女性から「200万円を下ろしたい」と電話を受けた。用途を尋ねると、「『借金をしていて、弁護士にお金を渡さないといけない』と息子に言われた」などと話したため詐欺を疑い、同署に通報した。

 阿部さんは同23日夜、同市の70代男性が「パソコンがウイルスに感染した」などとして計48万円分の電子マネーカード5枚を購入しようとしたため、購入を思いとどまらせて同署に通報した。

 感謝状を受け取った飯島さんは「使用目的の確認を今後も続けたい」、阿部さんは「被害を防げてうれしい」とそれぞれ話した。小林署長は「勇気を出して声をかけてくれたおかげ」と感謝した。

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