精霊になって地球を駆け巡っている感覚になる 高砂淳二写真集『この惑星 (ほし) の声を聴く』

By CAPA編集部

高砂淳二さんの写真集『この惑星 (ほし) の声を聴く』が発売された。

■収録内容 (タップ/クリックで拡大します)

この写真集を見ていると、自分が精霊になって地球を駆け巡っているような感覚に陥る。海の深いブルーを味わっていると心が軽くなり、美しい波しぶきを全身に受けたら、すっと写真の中に入り込んでしまう。

海を巡った後は大地を旅する。太古の昔、海で育まれた生命が陸地を目指したように。大地に根を張る植物たちが、食物連鎖の土台を作り出してくれている。子孫を残すため、サケは川を遡上していき、その一部はクマなどの獲物となる。

滝の水がほとばしる様を写し込んだ1枚がある。その水滴は、一つとして同じ大きさや形状のものがない。宇宙が一望できる神のような目があるとすれば、点在する星たちはこの水滴のように見えるのかもしれない。

ハワイのハレアカラ山の頂上からは、昼間でも星が見える。地球は宇宙ともつながっている。海の青と空の青は違う色合いだけれど、心を和ませてくれるところは同じだ。人間も動物も植物も虫も、同じ地球の一員なんだとわかる。

高砂淳二写真集『この惑星 (ほし) の声を聴く』

体裁 A4判変型・144ページ
価格 3,300円(税込)
発売日 2024年4月10日
発行 クレヴィス

高砂淳二 (Junji Takasago)

1962年、宮城県石巻市生まれ。ダイビング専門誌の専属カメラマンを経て1989年に独立。世界中の国々を訪れ、地球そのものをフィールドに活躍している。2008年には、外務省主催・太平洋島サミット記念写真展「Pacific Islands」を担当。TBS「情熱大陸」、NHK「SWITCHインタビュー」をはじめ、テレビ・ラジオ・雑誌などのメディアや講演会などで、自然のこと、自然と人間の関係、人間の役割などを伝え続けている。自然写真の世界最高峰といわれる「Wildlife photographer of the year 2022」“自然芸術性” 部門において最優秀賞を受賞。写真集も多数出版されている。みやぎ絆大使、いしのまき観光大使、海の環境NPO法人OWS理事。
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〈文〉市井康延

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