熱中症防止へ巡視指導強化 異変感じたらすぐ救急車を 大阪労働局

大阪労働局(荒木祥一局長)は、熱中症による死亡災害ゼロを目標に掲げ、パトロール指導や事業者団体への要請など対策を強化する。5~9月を期間とする「STOP! 熱中症クールワークキャンペーン」を展開し、リーフレットによる周知啓発のほか、熱中症予防対策セミナーで専門医による対策の説明などを行う。

同労働局管内では昨年、熱中症による休業4日以上の労働災害が死亡者1人を含む54人発生。体調不良の予兆があったのに炎天下での作業を継続するなど「異常時の措置」が取られていない状況も見られたという。気象庁の予測では、今年も平年より高い気温が予想されており、「少しでも異変を感じたら一人きりにせず救急車を呼ぶように」と注意喚起している。

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