スパイ事件の退役英兵が遺体で発見

英国は5月13日、香港諜報機関の違法な監視と情報収集を支援したとして3人の男を国家安全保障法違反で起訴した。23日付香港各紙によると、被告の1人、37歳の退役英国海兵隊員マシュー・トリケット氏は、19日午後にイングランド南東部バークシャーの公園内で死亡しているのが見つかった。警察は死因を一時的に「不明」としており、検視が行われている。英国メディアは、トリケット氏が起訴後に自殺を図ったと報じた。同氏は24日に再び出廷する予定だった。

英国警察は21日、トリケットさんが19日にバークシャー州メイデンヘッドのグレンフェル公園で死亡したと発表した。その公園は彼が住んでいる地域にある。テムズバレー警察が発表した情報によると、19日午後5時15分に何者かが通報し、警官が公園に駆けつけ応急処置を行ったが、最終的にはその場で死亡が確認された。 警察は捜査が現在も続いており、解剖が行われるまで死因は現在「不明」と分類されていると述べた。トリケットさんの弁護士はトリケットさんの死の知らせにショックを表明。現場近くには児童遊園があり、住民によると、その日は日曜日で日差しが強く、公園にはたくさんの子どもたちがいたという。

トリケットさんは今年2月に英国内務省の移民管理警察官となり、同時に民間警備会社にも勤務している。以前はヒースロー空港の国境部隊に所属し、2007 年から 2013 年までは海兵隊に勤務していた。退職後は警備会社MTRコンサルタントの取締役に就任したと報じられている。英国放送協会(BBC)は21日、トリケット氏が13日に法廷に出廷した際、検事は身の安全を懸念して裁判官に拘留するよう求めたが、その要求は拒否されたと報じた。

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