マイクロ水力発電所が那須塩原市に開所 浄水場の水を活用 年間60世帯分を発電

とちぎテレビ

那須塩原市にある県の浄水場から流れる水道用の水を活用した小規模な水力発電所が完成し、5月23日開所式が行われました。

那須塩原市蟇沼に完成したマイクロ水力発電所は、上流にある栃木県の北那須浄水場から一時的に水道用の水を貯める調整池に水を流す際のエネルギーを有効活用して発電する施設です。

温室効果ガスの排出を削減するための県の事業の一環で大阪府の再生可能エネルギーによる発電事業を展開する「DK-Power」が整備したもので、関係者らが集まって開所式を行いました。

この設備では、年間で約60世帯分の電気を発電でき、約98トンの温室効果ガスの削減につながります。

DK-Powerが設備の設置から発電、運営管理までを行い、県は、場所を貸す代わりに売電で得た利益の一部を納めてもらいます。事業期間の20年間でおよそ856万円の収益を見込んでいるということです。

この会社によるマイクロ水力発電所の整備は、県内ではすでに矢板市と大田原市で行われていて、ここが3カ所目になります。

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