【大原優乃さんインタビュー】撮影後もずっと心の中にある「自分の代表作と思える作品」

Ohara Yuno 大原優乃

映画「おいしい給食 Road to イカメシ」で新米教師・比留川愛を演じる大原優乃さん。ドラマ、映画とシーズンを重ねてきた人気作への参加に「もともと拝見していた作品だったので、とても光栄に思いました」と語る。

「おこがましいですが、これまでに携わられたキャストのみなさん、スタッフさん、作品ファンのみなさんに負けないくらいの作品愛を持って撮影に入ろうと思いました」

作品の目玉といえば、市原隼人さん演じる教師・甘利田の弾ける給食シーン。「最初は思わず笑っちゃうんですが、リハーサルや本番と回を重ねると尊敬に変わります。台本ではたった1行のセリフやト書きが、市原さんのお芝居でこんなに大きくなるんだと間近で感じることができて幸せでした」

自身の撮影がないときにも現場で見学をしていたそう。「ヒロインというぜいたくな立場で市原さんのお芝居を近くで見られる貴重な機会なので、プロデューサーさんに相談して、撮影を見学させていただきました。市原さんは、撮影の直前まで役に対して悩み、考え、向き合われていらっしゃって。時間がない中で諦めたり妥協したりするほうが簡単ですが、絶対にそれを選択しない姿を毎日見られて、私もそんな役者になりたいと強く思いました」

撮影期間はドラマも含めて約2カ月。「クランクアップのときに市原さんが生徒のみなさんに卒業証書を渡されていたんです。生徒役のみなさんが泣いている様子を見ていたら、生徒のみなさんから教師役の私たちにもサプライズで寄せ書きを渡してくれて。今でも元気をもらいたいときに開いて触れて、撮影期間を思い返しています」

大原さんにとっては初の教師役。「これまでさまざまな作品で生徒役をさせていただいて、先輩方の教師役をたくさん見てきたからこそ、自分に教師役が務まるのか最初は不安でした。生徒のみなさんに教師にしていただいた感覚があり、感謝しています。愛先生は生徒に愛されるキャラクターなので、生徒役の子たちとはカメラが回っていないところでも心を通わせられたらと思っていました。恋バナもしましたよ(笑)」

自身にとってかけがえのない作品に。「自分の経験の中で代表作だと今でも思えるほど大切な作品です。撮影は1年くらい前でしたが、今もずっと心の中にいてくれます。自信がなくなったときにこの撮影期間のことを思い出して、力をいただいています」

鹿児島出身の大原さん、思い出の給食は鶏飯(けいはん)。「鹿児島の郷土料理で、年に一度は給食に出ていました。家族と外食したなじみのあるものが給食で食べられて嬉しかった思い出があります」

大原優乃さんの“働く”インフラ

Q.仕事をする上で大切にしていることは?

つい先日、メイクさんに「仕事は幸せになるためにしているんだよ」と言っていただいて、はっとしました。今までは求めていただいたことに応えることに全力を注いでいましたが、自分らしさや、自分がやっていきたいことを見つめ直して、より自分を大切にしながら仕事をしていきたいと気づいた瞬間でした。

Q.美ボディのひけつは?

運動をしています。おうちに一人でいると不安になったり気持ちが沈むこともあるけれど、そんなときこそパーソナルトレーニングに行くことでリフレッシュにもなり、気持ちがリセットされます。トレーニングやピラティスなど、教えていただく方のプロの仕事に触れることも刺激になっています。

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「おいしい給食 Road to イカメシ」

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