クマ被害防げ 追い払いのための煙火取り扱い 県や市町村職員らが研修

秋田県で人が襲われてけが人が出るなど全国でツキノワグマによる被害が頻発しています。
鳥取県鳥取市ではツキノワグマを、大きな音が出る花火で追い払う研修会が開かれました。

ツキノワグマを追い払う花火、正式には「動物駆逐用煙火」と言います。
県林業試験場で開かれた研修会には、県や市町村でツキノワグマの対応を担当する職員ら30人が参加しました。

大きな音がする追い払い花火ですが、使用方法を守れば火災の心配などはないということで、年1回この保安講習を受け手帳を持っている人にだけ販売されます。

参加者は実際の発射も体験し、連発式はホルダーをなるべく体から離し上向きに持つこと、手投げ式は点火後すぐに投げることなどを確認していました。

クマの追い払いには防護装備をした上で目安50メートルの距離を取り花火を使うこと、複数の花火を同時に使わないことなど、安全のための注意点もあります。

4月以降の鳥取県内のクマの出没事例は11件、出没した場合に迅速に対応できるよう県や各市町村が備えることになります。

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