温泉旅館に「ペット同伴避難」が可能に 能登半島地震・羽田空港での日本航空旅客機と海保機の衝突炎上事故など受け…旅館側から市に協力提案

いつ起こるか分からない地震や豪雨などの災害。緊急時にペット同伴で避難できる施設として、鳥取県米子市の温泉旅館が協力することになりました。

22日、米子市役所で行われた災害協定の締結式には、伊木市長と皆生温泉の旅館「松涛園」の責任者らが出席し、協定書に調印しました。
災害時、米子市からの要請に応じて「松涛園」がペットと一緒に避難できる場所として提供されることになります。

シーエイチエス 湯村拡行 専務
「なかなか今の現状だと普通の旅館にペットを連れて入るというのは難しいですけど、今私どもはそれが日常でございますので、通常通りに支援ができるのではないかと考えています」

松涛園は去年10月、飼い犬と泊まれる宿にリニューアルしました。

今年1月の能登半島地震や、羽田空港での航空機衝突炎上事故などで、ペットとの避難に課題も浮上していたことなどもあり、旅館側から米子市に対し、協力を提案したということです。

米子市 伊木隆司 市長
「各避難所で同伴避難が必要と思われる方を把握しながら具体的な非難の移動導線を確立していきたいと思っています」

これまで米子市が行っていたのは「同行避難」で、これはペットは避難所内に入ることができませんでしたが、今回の「同伴避難」では飼い主と同じ部屋で避難生活を送ることができるということです。

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