黎智英氏、米国に台湾支援呼びかけ

外国勢力との共謀罪に問われた壱伝媒集団の創業者である黎智英(ジミー・ライ)氏の公判が5月22日に81日目を迎えた。23日付香港各紙によると、検察は2020年8~9月に黎氏が司会を務めるトーク番組「ライブチャット・ウィズ・ジミー・ライ」など動画 5本を上映した。黎氏は「台湾の地位向上は米国が中国に対抗する良い手段となるため、米国が軍事面やその他の面で台湾への支援を強化することを支持する」と述べた。黎氏は、海外と香港を離れたデモ参加者に対し、闘争を継続し国際社会の注目を香港に集めるために率先して声を上げるよう呼び掛け、外国人の香港への支持を外国政府から香港への政治的支持に変えることを目指した。

現在、香港警察国家安全処から賞金100万ドルで指名手配されている米国在住の香港市民、許穎●氏は、生放送中に視聴者として電話を通じて黎氏と会話した。彼女は記者として米国でデモ活動を実施したことがあり、報道に自分の個人的な意見を盛り込みたかったが、記者は中立かつ公平である必要があるためジレンマに陥り、黎氏に何をすべきか尋ねた。黎氏は、記者のコメントや記事には自分の個人的な価値観が混ざることになると答え、記者が自分の個人的な価値観を完全に分離するのは難しいと述べた。黎氏は海外のデモ参加者に対し、闘いを継続し、率先して声をあげ、香港の人々を助けるよう呼びかけるとともに、中国と米国の二重国籍を持つ人々に対し、香港の抗議活動に対する国際社会の注目を高めるためにトランプ氏に投票するよう呼び掛けた。

黎氏は番組の中で、米国が台湾に多大な軍事支援を提供してきたことにより、台湾がより安定し、経済的に発展したと述べた。アジア太平洋地域は世界最大の市場および政治舞台となるため、米国が覇権と優位性を維持したいならば、アジア太平洋地域で足場を築き、同盟を結んで中国と対決するために他国を説得する必要があるため、台湾の地位向上は米国が中国に対して利用する良い手段となるだろうと述べた。【●=女へんに亭】

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