物価高騰の波は観光地にも…指宿名物・砂むし温泉が5年ぶり値上げへ 市が条例改正案、繁忙期の特別料金も設定

砂むし温泉を楽しむ観光客=2020年12月、指宿市の「砂むし会館砂楽」

 鹿児島県指宿市は24日、市営砂むし温泉2施設の使用料を上げる条例改正案を発表した。10月1日から、通常料金を最大400円値上げし、繁忙期には特別料金を設ける方針。31日開会の市議会6月定例会に提案する。

 2019年に消費税率引き上げ分を転嫁して以来、5年ぶりの値上げ。物価高騰への対応や施設の維持管理費確保、受益者負担の適正化などを理由に挙げる。

 浴衣込みの通常料金は、砂むし会館「砂楽」が大人1500円(現1100円)、小学生以下800円(同600円)、山川砂むし温泉「砂湯里」(休館中)は大人1100円(現830円)、小学生以下600円(同460円)。

 特別料金を設ける期間は盆正月や大型連休などを想定し、今年8月10~15日を試行期間とした。「砂楽」は大人3000円、「砂湯里」は同2200円を上限に定める。

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