第43回ASEAN・中国作業部会会議

ミャンマー外務省によると「南シナ海における当事国の行動に関する宣言(The Declaration on the Conduct of Parties in the South China Sea;略してDOC)」の履行について行われた、第43回ASEAN・中国共同作業部会会議(通称JWG-DOC)の共同議長はミャンマーが務めているという。イベントは5月13日から15日にタイのバンコクにて開催され、中華人民共和国代表、外務省境界海洋局のタン・キンシェン氏とミャンマー外務省ASEAN事務局副局長のマン・ハウ・タン氏(U Mang Hau Thang)が共同議長を務めたと報道されている。会議では、DOCの履行の進歩と、南シナ海の現状が検討された。実際の海上協力にて総合的な能力を向上させること、および当事国の間の信頼と信用を強めることの重要性が会議で再確認され、海上協力に関する新たな提案も歓迎されていた。これらは、海事分野での課題に対処するための準備を強化し、2024年のDOC実施に関する年次作業計画に貢献すると思われている。

今回の会議ではさらに、COC交渉文書単一草案(SDNT)に関する交渉が継続され、ASEAN・中国外相級会談の準備を整えられた。ミャンマーが2021年から2024年までの期間のJWG-DOCと関連のSOM-DOC会議の共同議長としてもたらした貴重で建設的な貢献は感謝され、マレーシアがこれから2024年から2027年までの期間でJWG-DOCとSOM-DOCの共同議長を務めることも期待されている。

ミャンマーはこれまでJWG-DOC会議の共同議長を11回務めており、SOM-DOCの共同議長をASEANと中国の対話関係の調整期間で2回務めた。また、第44回のJWG-DOC会議と第22回SOM-DOC会議は共に、暫定2024年8月に中国で開催すると会議で合意されていた。

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