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【日光】クラシック音楽と僧侶たちの「声明(しょうみょう)」を楽しむ「立木観音音楽祭」が23日、中宮祠の日光山輪王寺別院・中禅寺立木観音の五大堂で初めて開かれた。荘厳な雰囲気の中、参拝者や招待者など約100人が伸びやかな演奏と声に聴き入った。
茨城県筑西市の医師原中瑠璃子(はらなかるりこ)さんが「音の奉納をしたい」と発案して実現した。クラシックの演奏は、公演のためオーストリアから来日中のバイオリニスト早乙女(そうとめ)フーバー陽子(ようこ)さんとピアニストのロベルト・ポビチュカさんが担当。2人は息の合った様子でシューベルト作曲の「魔王 作品1」やバガニーニ作曲の「ラ カンパネラ」など10曲を披露した。
続いて県内の天台宗僧侶で組織された県天台仏教青年会の10人が、けさ姿で登場し、迫力ある声を響かせた。声明は儀式の時に唱えられる仏教声楽曲。参加者は僧侶が発する声の厚みや奥行きを楽しんでいた。
同寺の役僧雑賀匡円(さいがきょうえん)さん(50)は「一般の方にはなじみの薄い声明も聞いてもらえる、いい機会になった。今回をきっかけにまた音楽祭ができれば」と話した。
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