舟下りや舞娘、笑顔広がる 戸沢、酒田でユニバーサルツアー

酒田舞娘と記念撮影する日帰りツアーの参加者=酒田市・相馬樓

 障害の有無や年齢にかかわらず気兼ねなく旅行を楽しめる「ユニバーサルツーリズム」を基本理念とした日帰りツアーが24日、酒田市内などで行われた。介護事業者の「つるかめ」(天童市)と多田グループ(寒河江市)、山新観光(山形市)の共同企画で、施設利用者のお年寄りたちが相馬樓(そうまろう)などの名所を巡った。

 デイサービスなどを利用する90代までの利用者15人と家族2人が参加した。天童市から寒河江市を経由しバスで移動し、旅行介助士5人と施設職員2人の7人が食事やトイレなどをサポート。戸沢村で最上川舟下りを楽しみ、酒田市で相馬樓と山居倉庫を訪れた。

 相馬樓では、酒田舞娘(まいこ)による「庄内おばこ」「酒田甚句」など3曲の踊りを楽しみ、舞娘たちと記念撮影した。訪問した場所ではDEGAM鶴岡ツーリズムビューロー(鶴岡市)が作った「手ぬぐいスタンプ帳」を使いスタンプを集めた。天童市から参加した70代の女性は「舟下りも酒田舞娘を見るのも初めて。ゆっくり旅行を楽しめて、とても良かった」と笑顔だった。

 昨年、鶴岡市で実施したツアーに続く第2弾で、山新観光は今後もツアーを企画する予定。

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