ツツジ植栽や琥珀発掘、民泊も 体験型教育旅行の受け入れピーク/久慈

「白百合の森づくり体験」でツツジの苗木を植える生徒たち

 久慈市で本年度の体験型教育旅行の受け入れがピークを迎えている。5月に入って、仙台市などから中学生一行が続々と訪れ、農林業体験や自然体験、ホームステイなどを通じて風土、文化、産業などに触れている。

 同市の教育旅行の受け入れは、2000年の旧山形村時代から続いており、本年度は4月下旬の第1陣を皮切りに全国から40団体、延べ5千人を受け入れる計画。中でも5月は仙台市などの8校、1千人超が集中している。

 22日には同市の仙台白百合学園中の2年生43人が2泊3日の日程で久慈市入り。23日は内間木洞近くの山林で、12年目を迎えた「白百合の森づくり体験」に臨んだ。

 生徒は住民有志らの指導を受けながら、花壇の落ち葉などを除去してツツジの苗木を植えたり、散策路に木材を細かく砕いたチップをまいたり、木のテーブルやいすを製作したりしていた。

 終了後は希望者ごとに、郷土料理「まめぶ」づくりや琥珀(こはく)の採掘などを行い、夜は民泊も体験。目時有希羅(ゆきら)さんは「たくさんのシラカバを見られたし、乳製品もおいしい。森づくりでは後輩たちにつながるよう作業した。仙台ではできない経験ができている」と感激していた。

【全文】

© 株式会社デーリー東北新聞社