山形から上映盛り上げ 映画「プロミスト・ランド」の本県ロケ、飯島監督ら知事訪問

本県で撮影した映画「プロミスト・ランド」について吉村美栄子知事に話す飯島将史監督(右)=県庁

 マタギを題材に全編本県で撮影した映画「プロミスト・ランド」が6月に県内で先行公開されるのを前に飯島将史監督らが24日、県庁を訪れ、吉村美栄子知事に「山形から上映を盛り上げていきたい」と語った。

 本作はマタギ文化が残る過疎集落で、禁じられたクマ狩りに挑む若者2人の姿を描いた。撮影は鶴岡市や西川町などで行った。飯島監督は、原作が山形市出身の作家飯嶋和一さんの同町大井沢を舞台にした同名小説で、本県で撮影した経緯などを説明。地元の人に聞き原作に登場した場所や、主人公が通った道を検証したエピソードも紹介した。

 飯島監督は「自然に対する考えや若者が抱えているものは現代にも通じる」とし「山形から全国に上映を広げていきたい」と話した。吉村知事は「多くの県民に見てもらえるよう県としても応援したい」と応じた。

 映画は、来月14日から、鶴岡市の鶴岡まちなかキネマと山形市のムービーオンやまがたで公開される。

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