栃木市のヒストリーを小学生向けに紹介 市教委が本を制作 縄文から現代までを23ページに

市の歴史を紹介するヒストリーブックの表紙

 【栃木】市教委はこのほど、小学生向けに市の歴史を紹介する本「未来につなぐ栃木市ヒストリーブック」を制作した。写真やイラストを使って、縄文時代から現代までの市の歩みを紹介している。

 ヒストリーブックは全23ページ。郷土愛の醸成につなげようと、昨年の県誕生150年に合わせて制作した。市教委によると、市の歴史を伝える小学生向けの副読本は合併後初めてという。

 市内の遺跡から出土した土偶や土器の写真を掲載し、縄文時代や弥生時代の様子を紹介。江戸時代については徳川家康(とくがわいえやす)の死後、日光東照宮を建造するために資材を運ぶ舟運の荷下ろし場となったことや、「日光例幣使街道」の宿場町で栄えたことを伝えている。旧県庁舎や現在も残る神社仏閣などの写真も盛り込んでいる。

 市教委は本年度、各小学校に本を配布したほか、市ホームページに掲載し、必要に応じて活用してもらう考えだという。

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