【日本ダービー/穴ライズ】「搭載エンジンはGI級、ジャスティンミラノ超えも視野に」 単勝オッズ“2桁”の妙味

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第91回日本ダービー(東京優駿/GI、東京芝2400m)は、無敗の皐月賞馬ジャスティンミラノの二冠達成に注目が集まるが、皐月賞惜敗組や別路線組も虎視眈々。

本記事では「穴馬をアナライズ(分析)する」をテーマに、日本ダービー(東京優駿)の穴馬候補をピックアップ。ここでは「ダノンエアズロック」を取り上げる。

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■ダノンエアズロック

2022年のセレクトセールで、4億5000万円(税抜)の値をつけたダノンエアズロック。昨年6月の新馬戦を快勝すると、次走のアイビーSでは、上がり3F32秒7の脚でレガレイラを下してGI級のポテンシャルを示してみせた。セール当時の評判に違わぬ成績で、2歳シーズンを終えている。

約4カ月半の休養を経て、満を持して重賞挑戦となった前々走の弥生賞。2番人気の支持を集めたものの、最後は伸びを欠き、7着に敗れて初めての黒星を喫した。直線では手前を替えず右手前のまま走っていたことに加え、レース後には軽度の骨折も見られたよう。力を出し切っていないだけに、この結果は度外視していい。

そして前走は、ダービーの最終切符を懸けてプリンシパルSに出走。ケガの影響もあって決して満足な仕上がりではなく、東京芝2000mの大外枠発走、さらに道中は他馬にアオられるなど、楽な展開ではなかったものの、最後は流す余裕を見せて快勝している。

これで東京コースは3戦3勝と負けなし。さらに故障明けを叩かれてデキは上昇一途で、大仕事に向けて視界は良好だ。勝負付けの済んだ感のある皐月賞組より、今年狙うべきは別路線組。マジックマン・モレイラ騎乗も心強く、ジャスティンを打ち負かすまであっていい。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。

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