大阪プロレスは5月25日(土)、大阪・アゼリア大正ホールにて『ライトヘビー級トーナメント～開幕戦～』を開催した。
『ライトヘビー級トーナメント～開幕戦～』
日時：2024.5.25.(土)
会場：大阪・アゼリア大正ホール
観衆：300名(超満員札止め)
①タッグマッチ１／２０
ゼウス＆●佐野蒼嵐[10’52″ＢＫボム→エビ固め]桜島なおき＆野崎広大○
〈寸評〉
九州プロレスと大阪プロレスの対抗戦から開幕。のっけからゼウスと野崎がド迫力ファイトでリングを大きく揺らす。
成長著しい佐野も積極果敢に攻め立てるが九州勢の倍返しに苦戦。
ゼウスも佐野と共に猛反撃に出るが最後は九州勢怒涛の畳みかけから野崎が豪快に佐野をマットに沈めた。
②３ＷＡＹマッチ１／３０
○くいしんぼう仮面[12’23″体固め]大坂丈一郎●
※もう一人はえべっさん
〈寸評〉
大阪の伝統芸能コミカルプロレスの真髄が詰まった一戦は大阪名物世界一の丈一郎に二人が集中砲火を見せる。
数々の定番ムーブからくいしんぼうが必殺パターンで勝利か思われたがえべっさんが覚醒し大暴れ。
丈一郎がリング上でダウンしているのを尻目にえべっさんがラリアットでくいしんぼうを倒し悠々とフォールの体勢に入った。
しかしレフリーは丈一郎に対してくいしんぼうが抑え込んだと判定しくいしんぼうがタナボタ勝利を収めた。
試合後収まらない３人は６月のＴＴホールでの大阪名物世界一戦を提唱しこの３者による決着戦の開催が濃厚となった。
③トーナメント1回戦１／３０
○アルティメット・スパイダーJr.[13’04″変形ゆりかもめ]ＡＲＡＳＨＩ●
※スパイダーが準決勝進出
〈寸評〉
前年度覇者スパイダーに急成長のARASHIが挑む1回戦屈指の好カード。
勲章が欲しいARASHIが先制しペースを握るがスパイダーの荒技で後頭部をしたたかに打ち付け大ダメージ。
その後は一気に動きが鈍ったが奮起して師匠譲りのフライングクロスチョップ連打で活路を拓こうする。
スピーディな丸め込み連発で勝利を狙ったがスパイダーも丸め込み合戦に持ち込み目まぐるしい展開の中、スパイダーの秘技がズバリと決まり薄氷勝利。
スパイダーが準決勝進出一番乗りを決めた。
④トーナメント1回戦１／３０
●ツバサ[04’39″クロスフェースロック]大瀬良泰貴○
※大瀬良が準決勝進出
〈寸評〉
ローグ軍を引き連れてリング上で持ち込んだ椅子に座り不遜な態度で待ち受ける大瀬良の態度に業を煮やしたツバサが蹴りを叩き込んで荒れたスタート。
場外乱闘で大瀬良はペースを握ったかにみえたが首に負傷を持つツバサは短期決戦を狙って勝負をかける。
しかし大瀬良はツバサの怒りを逆撫でするかのようにマスクを強引に掴んだ状態でクロスフェースを一気に締め上げツバサは無念のタップ。
２月のタッグフェスに続いてツバサに煮え湯を飲ませた形で大瀬良は意気揚々と引き上げていった。
⑤６人タッグマッチ１／３０
○入江茂弘＆松房龍哉＆ザ・ボディガー[15’10″ビーストボンバー→片エビ固め]クワイエット・ストーム●＆ＴＯＲＵ＆ゴリアテ
〈寸評〉
入江と言う強力な援軍を得た正規軍のやる気を削ぐかのようにローグ軍はド派手な場外乱闘でペースを握り返す。
松房にターゲットを定めたローグ軍だがボディガーと入江の援護射撃を得て渡り合う。
ローグ軍は反則を織り交ぜて攻めるがレギュラー参戦が決まり意気上がる入江が王者ストームとの剛腕対決を制し最後は勢い充分の剛腕で強引にねじ伏せ見事に逆転勝利を飾った。
試合後マイクを握った入江は大阪プロレスレギュラー参戦の証として無差別級のベルトに標的を定め王座挑戦を高らかにアピールした。
⑥トーナメント1回戦１／３０
○ビリーケン・キッド[12’29″反則]菊池悠斗●
※ビリーが準決勝進出
〈寸評〉
自身の団体で突如闇落ちした菊池が入場してくるビリーの背後から襲い掛かるという荒れた展開からスタート。
かつての超絶イケメンモードはすっかり影を潜め観客に悪態をつきながらふてぶてしく試合をリードする。
ビリーも反撃するが単発に終わり菊池はビリーをおちょくる態度で場内のブーイングを浴びる。
低空ドロップキック合戦で反撃に転じたビリーが得意のラ・エスパルダに返した菊池は急所攻撃から椅子を持ち出す。
レフリーの制止を逆ギレしレフリーに暴行を働き反則裁定が下り敗退した。
⑦トーナメント1回戦１／３０
●タイガースマスク[21’50″逆打ち→エビ固め]タコヤキーダー○
※タコヤキーダーが準決勝進出
〈寸評〉
１回戦最後は師弟対決。緊迫した雰囲気の中タコヤキーダーがタイガースの腕に狙いを定める。
なりふり構わず攻撃を繰り出すタコヤキが優勢に立つがタイガースはエグイ蹴りの連打で逆襲に出る。
その後はタイガースが容赦のない蹴りの連打やグランド技で攻め込み優位に立つがタコヤキは決死のトぺで応戦。
魂の戦いにもタコヤキは自らを鼓舞して起き上がりタイガースの必殺技を全てカウント３寸前で返す。
ソバット合戦に打ち勝ったタコヤキが逆打ちもタイガースに返される。
タイガースの三点攻めの蹴りをなんとか返して雪崩式のタコヤキボトムから逆打ちをガッチリ決めて初の師匠超えを果たした。
これにより明日のトーナメント準決勝はタコヤキーダーvsビリーケン・キッド、大瀬良泰貴vsUスパイダーJr.となった。
