みんな、ゴルフしようよ 村山・県連盟が小中高生向け講習会

小中高生を対象にした県ゴルフ連盟ジュニア育成委員会の講習会=村山市・さくらんぼカントリークラブ

 ゴルフ人口拡大に向け、県ゴルフ連盟(寒河江浩二理事長)ジュニア育成委員会は25日、小中高生を対象とした講習会「一緒にラウンドしようよ!」を村山市のさくらんぼカントリークラブで開いた。近年は、若年層でゴルフ離れが進んでいるとされ、同連盟は愛好者の底上げを図るきっかけとし、大会で活躍する選手の輩出にもつながることを期待している。

 ゴルフは新型コロナウイルス禍で、密になりにくい環境で楽しめる屋外のスポーツとして、女性を含めて人気が高まったとされる。ただ、全体的には職場や仲間内、ビジネスの付き合いなどでプレーする人が減り、少子化や余暇の過ごし方の多様化などもあって愛好者は減少傾向にあるという。

 小中高生のうちから、クラブを握る機会を提供し、コースに出てボールを打つ楽しさを知ってもらおうと、同連盟が講習会を企画した。先月20日に初めて開催。2回目のこの日は、県内の小学2年生から中学2年生まで計11人が参加。プロの須貝翔太さん(山形市)、山本猛(たける)さん(同)、細矢英(すぐる)さん(東根市)が講師を務め、パターの練習に取り組んでから3組に分かれてラウンドした。

 初めてコースに出た参加者もおり、緊張しながらもドライバーで快音を響かせると笑顔を見せた。今月に入ってから本格的に練習を始めた山形十小4年の小田桐聖奈(せな)さん(10)は、残り約90ヤードからピンそばに寄せる会心のアプローチで、見事パーセーブ。「すっきりした。7番アイアンで100ヤード飛ばせるようになりたい」とレベルアップに意欲を示した。

 連盟の渋谷康博事務局長は「講習に参加し、まずはゴルフ場に足を運んでもらいたい」と話した。次回は来月22日に山形市の蔵王カントリークラブで開催する。プレー費は2200円。小学生以上で定員12人。申し込みは来月10日以降に同委員会090(6273)3364。

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