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日本ハンドボールリーグの女子プレーオフ決勝は26日、東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザで行われ、レギュラーシーズン1位の北國銀行ハニービーが同3位のオムロンピンディーズ(熊本)を28―18で破り、リーグ記録を更新する10連覇で通算11度目の優勝を果たした。
●中山MVP
北國銀行は序盤に相澤菜月、中山佳穂を中心にシュートを決めて主導権を握ると、堅い守備からの速攻などで得点を重ねた。前半を13―10で折り返し、後半に5連続ゴールを決めるなどリードを広げた。
8得点を挙げた中山がMVPに輝いた。就任1年目の東俊介監督が最優秀監督に選ばれた。
●地力の差で完勝、有終の美 独移籍や引退の中山、相澤、永田
前人未到の10連覇を懸けた戦いで、北國銀行が地力の差を見せつけた。チームが得意とする速攻を軸に前半から主導権を握って完勝。ともにドイツのクラブへの移籍が決まっている中山佳穂が両チーム最多8得点、相澤菜月が7得点と続き、存在感を示した。今季限りで引退する永田美香主将とともに有終の美を飾った。
相澤と中山は入社4年目で、チームのダブルエースとして活躍。日本代表にも選ばれ、リーグトップを走るチームを支えてきた。中山は「最後の試合という感じはなく楽しめた」と破顔し、相澤は「北國銀行で学んだことを生かし、さらに成長したい」と意気込んだ。
永田主将は「今までで一番のゲーム。悔いなく競技人生を終えることができた」とうれし涙を浮かべながら語った。
東俊介監督は能登半島地震に触れ「笑顔のきっかけになればと思ってやってきた。しっかり結果を出せて良かった」と被災地に思いをはせた。