SCANDAL、〈LUMINOUS〉国内ファイナル公演より「ファンファーレ」のライヴ映像を公開

SCANDALが、5月25日に東京・Zepp Hanedaにて〈SCANDAL TOUR 2024 “LUMINOUS”〉の国内ファイナル公演を開催しました。その熱冷めやまぬまま、本公演より、ニュー・アルバム『LUMINOUS』に収録されており、TVアニメ『HIGHSPEED Étoile』のエンディング・テーマとして書き下ろした楽曲「ファンファーレ」のライヴ映像が公開されました。

3月に発売した11枚目のアルバム『LUMINOUS』を携え、全国19公演をまわった〈SCANDAL TOUR 2024 “LUMINOUS”〉の国内ファイナル公演がZepp Hanedaにて開幕。他に類を見ないキャリアを歩み、昨年の夏に同一メンバーによる最長活動女性ロック・バンドとしてギネス世界記録に認定。大きな節目を迎えたことで、自ら光を放つフェーズへと移行したSCANDAL。自らが発光することで、どんな暗闇も照らす彼女たちの逞しさと強い覚悟が強く印象に残るライヴとなりました。

なお、本公演を含めたツアーのセットリストプレイリストも公開。また、SCANDALはこのあと台北・広州・上海・ソウルの4ヵ所をまわる〈SCANDAL TOUR 2024 “LUMINOUS”〉アジア公演を開催。世界を中心に活躍するSCANDALから今後も目が離せません。

[ライヴ・レポート]
オープニングSEが流れ始めると、このツアーでの新しい試みの立ち位置につき、「群青pleats」のイントロをMAMI(G,Vo)のギターとRINA(Dr,Vo)のバスドラムが奏でる。本楽曲は『LUMINOUS』の1曲目にも収録されている楽曲だ。“昨日の私より まっすぐな 心でいられるよう この調子でいこう”と軽快なサウンドに乗せて、今のSCANDALを表現する120分の始まりが告げられた。「恋するユニバース」、「LOVE ME DO」で会場を温め、HARUNA(Vo,G)は「本当にいい雰囲気」と会場の高まりを噛み締める。

「思う存分、“LUMINOUS”を届けたいと思います」と語り、多様な愛の形を肯定する「私たち」、HARUNAが詞曲を務めた渾身のバラード曲「1:47」、TOMOMI(B,Vo)とEOWの共作「Plum」と、新曲を立て続けに披露。オーディエンスはじっくりと歌詞を噛み締めるように耳を預けた。

RINAは「『LUMINOUS』は4人でバンドを続ける理由を曲にしたアルバムだなと思っています」「4人で新しいことを探しながら新鮮な気持ちになってみんなの前に立ち続けることは自分たちには欠かせないことで、やるべきことなんだという覚悟を持ちました」と今作のアルバムとツアーを振り返った。

そして、『LUMINOUS』より繰り返しの毎日へのヘイトを込めた「LOOP」を披露。力強いドラムに歪んだギターとベースの音が乗り、気だるそうに“こんな世界じゃ 笑えないわ”と歌う姿は彼女たちの輝かしいだけではない、苦悩の一面をのぞかせる。その後は「最終兵器、君」、「テイクミーアウト」、「Fuzzy」とライブ定番曲を畳みかけ、会場のボルテージが最高潮に達したタイミングで、MAMIがボーカルを務めるリスナーへの想いをしたためた楽曲「あなたへ」を披露。会場は熱を帯びたまま、エモーショナルな空気に誘われた。

HARUNAは「人生SCANDALにかけてるし、人生半分以上SCANDALで生きてきた。もっと良い曲を書きたいし、もっとみんなと幸せな時間を過ごしたい」「人生は色々なことがあるけれど、躓いた時は一緒に最高な時間を過ごして、“明日から頑張ろう”と思ってもらえる、そんなバンドで、そんなライブで、あり続けようと思います」と、SCANDALの未来について語った。

続いて、「次の曲は今の自分たちとこれからの自分たちへの覚悟を歌った曲です」という曲紹介で、TVアニメ『HIGHSPEED Étoile』のエンディングテーマとして書き下ろした一曲、「ファンファーレ」を披露。“誰も追いつけない世界へ / 永遠に1番近いところへ行こう”という詞が今のSCANDALから放たれることで、リアリティを伴って響き渡り、SCANDALというバンドの底知れぬ魅力に引き込まれる。

後半戦も「瞬間センチメンタル」等のキラーチューンで、SCANDALの真骨頂を示した。そして、『LUMINOUS』の最後に収録されている楽曲であり、“いつか いつか命果てるまで 何度 何度でも分かち合おう”という4人の願いと17年続けてきたバンドとしての覚悟を歌った「ハイライトの中で僕らずっと」で本編を締め括った。

アンコールでは、「STANDARD」、「会わないつもりの、元気でね」を披露し、最後に「またみんなと最高の時間を過ごせますように」というHARUNAのファンに寄り添う願いと共に、「Sisters」を披露。オーディエンスは腕を左右に振り、体で、声で、表情でその想いに応え、大団円のフィナーレを飾った。

写真: Yukihide [JON...] Takimoto

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