四国新幹線早期実現に向け署名活動開始へ 整備促進期成会が方針固める

 四国4県の官民でつくる四国新幹線整備促進期成会(会長・佐伯勇人四国経済連合会会長)は27日、四国新幹線の早期実現に向けた署名活動を始めると公表した。6月4日に高知県で開かれる四国の4県知事と経済団体の懇談会後、署名活動をスタートする。

 2023年の政府の経済財政運営の指針「骨太方針」は、四国新幹線を含め1973年から基本計画路線にとどまっている路線の方向性について調査検討すると明記。期成会では実現に向けた好機と捉え、初めて署名活動を実施する。紙とウェブを併用して集める方針。

 四国新幹線の整備構想を巡っては、徳島県が長年、大阪から淡路島を経由する「淡路ルート」を主張してきたが、昨年5月に就任した後藤田正純知事が愛媛、香川、高知の3県が望む瀬戸大橋を通る「岡山ルート」に賛同したことで足並みが一致。今年4月の愛媛県新幹線導入促進期成同盟会の総会で、会長の中村時広知事は「四国にフル規格新幹線という夢の実現に向け、オール四国で取り組んでいきたい」と訴えていた。

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