24年度はロケットが8機も 「H3」3機や「イプシロンS」初号機など鹿児島の2射場から打ち上げへ

2024年2月17日に打ち上げられたH3ロケット2号機=南種子町の種子島宇宙センター

 鹿児島県宇宙開発促進協議会の総会が27日、鹿児島市であり、2024年度に新型基幹ロケット「H3」3機や小型固体燃料ロケット「イプシロンS」1機など計8機が県内の2つの射場から打ち上げられる予定との報告があった。昨年7月、燃焼試験中に爆発したイプシロンSの2段目エンジンの再試験について、種子島宇宙センター(南種子町)で夏に実施予定であることも明かされた。

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)鹿児島宇宙センターの若松武史管理課長が説明した。種子島で予定されている打ち上げはH3の3、4、5号機とH2Aの49、50号機。H2Aは50号機で終了となる見込み。内之浦宇宙空間観測所(肝付町)では、イプシロンSの初号機と観測ロケット2機が計画されている。

 総会には、関係する自治体の首長ら30人が参加。射場周辺の産業集積を進めるための財政措置などを国やJAXAに求める要望書も承認した。

2024年度のロケット打ち上げ計画などの説明があった県宇宙開発促進協議会の総会=27日、鹿児島市のホテルウェルビューかごしま
2024年2月17日、南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げられ上昇を続けるH3ロケット2号機

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