20代陸自隊員「衝動的に蹴った」 再発防止へ上官「心情把握に努力」 トイレの壁破損 兵庫

陸上自衛隊伊丹駐屯地=伊丹市緑ケ丘7

 職場のトイレの壁を蹴って破損させたとして、陸上自衛隊伊丹駐屯地(兵庫県伊丹市緑ケ丘7)は28日、中部方面システム通信群に所属する20代の1等陸士を減給15分の1(1カ月)の懲戒処分にしたと発表した。処分は28日付。

 同駐屯地によると、1等陸士は1月25日午後1時半ごろ、勤務中に同駐屯地のトイレで、個室と個室の間を仕切る木製の壁を蹴って穴を開けた。1等陸士は「衝動的に蹴ってしまった」と説明しているという。同通信群に1等陸士は数人しかおらず「本人の特定につながる」として、同駐屯地は年齢や性別を公表していない。

 同僚が上司に報告して発覚。同通信群長の山口慎吾1等陸佐は「今後このような事案が起こらないよう隊員の心情把握に努める」などとコメントを出した。(地道優樹)

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