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現地5月27日、シティ・フィールドで予定されていたニューヨーク・メッツ対ロサンゼルス・ドジャースは悪天候のため中止となり、翌28日にダブルヘッダーが行なわれることになった。
5連敗中のドジャースは、メッツとの3連戦で浮上のきっかけをつかみたいところだ。地元メディア『Inside the Dodgers』は、「苦戦するチームの解決策をひとつに絞ることはできないし、特効薬はない。それでも新たなスタートを切らなければいけない。ひとつの糸口は、ある球種への対応だ。ドジャース打線は、思っているよりもうまく対応できていないのだ」と、6試合ぶりの白星に向けて課題を指摘した。
「26日にシンシナティ・レッズに敗れた後、ギャビン・ラックスはこのように語っている。“速球をうまく捉えることができなかった”」
実際、同メディアがデータ解析ツール「スタットキャスト」で調べたところ、今季のドジャースは、速球の長打率が.410でMLB14位タイだという。他の球種では.434でMLB2位となるため、速球が他チームから弱点と見られていると伝えた。
さらに速球のハードヒット率(打球速度95マイル=153キロ以上の打球割合)は、MLB9位となる46.6パーセント。他の球種に対するそれは41.8パーセントでMLB1位であることからも、MLB30球団の中では速球への対応が弱い傾向にあると言えるという。
「ラックスの指摘はまさに現実そのものだ。ただ、ドジャースは速球を打てないわけではない。むしろ、速球以外の球種はどのチームよりも強く打てている」と、同メディアは前向きにも捉えている。
「対策のひとつは浮かび上がっている。この課題を解決しない限り、どんどん速球を投げてくるだろう。相手投手はあえて速球を投げている。シーズンが始まる前にはまったく予想もできなかったことだ」
28日からのメッツとの3連戦で、ドジャース打線は速球を強く打ち返すことができるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部