故星野富弘さんを初の名誉市民に 群馬・みどり市が方針 6月21日に富弘美術館で「お別れの会」

星野富弘さん=2011年

 4月に78歳で死去した群馬県の旧勢多東村(現みどり市)出身の詩画作家、星野富弘さんについて、須藤昭男市長は28日、臨時会見を開き、同市初の名誉市民に選定すると発表した。6月21日に富弘美術館(同市東町)で「お別れの会」が開かれることも明らかにした。

 須藤市長は「富弘作品は多くの人の心に生き続けていくと思う。富弘美術館だけでなく富弘さんの生家や散策した鈴の鳴る道など面的に広げて整備を検討したい」と話した。市議会6月定例会に関連議案を提案し、同意を得て正式決定する。星野さんは2006年に名誉県民にもなっている。

 お別れの会は同館主催。午前10時から約1時間程度、招待者約150人で執り行う。ユーチューブでライブ配信し、同館に設置するモニターでも見られるようにする予定。終了後、一般を対象とした献花となる。

 同館は6月21日~12月1日、星野さんの代表作「ぺんぺん草」や生涯をたどる写真20点を集めた追悼展示を行う。初日はお別れの会終了後から入館無料とする。同館の記帳所には5月1日以降、3100人超が訪れた。追悼展示の期間中も継続設置する。

 献花や追悼展示に関する問い合わせは同館(電話0277-95-6333)へ。

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