島財団・初の奨学金制度 和歌山県内の高卒生、海外へ

和歌山県内の高校から海外への留学を目指す若者を支援する公益財団法人・島財団の奨学金制度で、初めて選ばれた4人の日本人学生がきのう(5月27日)開かれた懇談会で意気込みを語りました。

懇談会の様子(2024年5月27日・和歌山市・フォルテワジマで)

島財団は、科学技術や文化・教育を通じて、地域の産業や経済、社会の健全な発展に貢献しようと、島精機製作所の島正博(しま・まさひろ)名誉会長が、2019年に設立したもので、毎年、県内の小学生を対象にした『ものづくり塾』を開催しています。

今回は、財団設立5周年を記念して、海外への留学を目指す和歌山県内の高校生を対象に、1ヶ月につき15万円程度の返済が必要ない給付型の奨学金を募集し、4人が、奨学金を受けることになりました。

奨学生として海外で留学する4人

きのう開かれた懇談会で、島財団の理事を務める島正博さんが挨拶し、「日本が世界で活躍できる国になるように、手と頭を使って、新しいアイデアを創造し、世界に通用するビジネスにチャレンジしていってほしい」と呼びかけました。

挨拶する島理事

アメリカとマレーシアに留学することになった18歳の女性2人は、「ITコンサルタントになりたいので、IT業界で世界トップのアメリカで最先端の知識や技術を学び、数年間、アメリカで働いた後、帰国して起業し、企業の経営をサポートしたい」「臨床心理士になりたいので、多国籍のマレーシアでいろんな背景を持つ人たちと交流できることに魅力を感じた。学んだことを日本で還元した上で、将来は、国境なき医師団で働きたい」と語りました。

留学する4人と島財団の関係者と審査員

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