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兵庫県尼崎市立立花中学校の陸上部に所属していた男子生徒の手に砲丸が当たり、骨折したなどとして、同市は28日、約1300万円の損害賠償金を生徒側に支払うことで合意したと明らかにした。顧問らが十分な距離を取るよう生徒に指導するのを怠ったとした。
市によると男子生徒は2021年2月、砲丸を砂地にたたきつける練習中、隣の生徒の砲丸が左手を直撃。人さし指を開放骨折し、後遺症を負ったという。男子生徒側は23年3月、市に総額約2300万円の損害賠償を請求していた。
市は顧問らが他の生徒と十分間隔を空けるよう指導を徹底しなかった一方、男子生徒にも危険を回避できる可能性はあったとして、過失の7割を認め、請求額から日本スポーツ振興センターの給付金を差し引いた金額を支払うことで今年2月に合意した。市は6月4日開会の市議会定例会に関連議案を提出する。(広畑千春)