洋野の養豚場で豚熱の感染確認 岩手県内初、1万7500頭処分

 岩手県は28日、洋野町の養豚場1カ所で豚熱(CSF)の感染を確認したと発表した。県内養豚場での発生は初めて。県は同日夜、飼育する約1万7500頭の殺処分を開始した。

 県によると、25日から衰弱したり死んだりする子豚が増えたとして27日に養豚場から豚熱の疑いがあると報告があった。28日に県中央家畜保健衛生所のPCR検査で11頭中11頭が陽性となり、国の検査で感染が確定した。

 殺処分するのは飼育されていた全頭。発生原因の調査のため、国の疫学調査チームが29日に立ち入り調査を行う。半径10キロ以内に12の養豚場があるが、県内の全養豚場がワクチン接種を済ませており、移動制限は行わない。

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