国際色豊かに読書推進 佐世保市立図書館が文科大臣表彰 英語での読み聞かせなど評価 長崎

表彰状を手にする林館長補佐(手前)と職員ら=佐世保市立図書館

 長崎県の佐世保市立図書館(同市宮地町、浜田裕子館長)が、文部科学省の本年度の「子供の読書活動優秀実践図書館」として大臣表彰を受けた。国際色豊かな地域性を生かした読書活動の推進などが評価された。
 文科省は、子どもの読書活動の関心と理解を深め意欲を高めるための特色ある実践をしている学校や図書館などを毎年表彰。本年度、図書館は全国で44件が表彰された。市立図書館は2009年度にも同表彰を受けている。
 市立図書館は米海軍佐世保基地がある地域性を生かして16年から同基地関係者との異文化交流イベントを開催。ここ数年は同基地内にある中高一貫校の生徒が来館者を対象に英語で読み聞かせをするイベントを開くなど、言語の異なる多様な本と触れる機会を提供している。
 子どもの発達段階に応じたおはなし会や、子どもから大人まで広い世代を対象にしたビブリオバトルの開催などにも注力しており、読書への興味を高める多彩な取り組みを実践している。
 林愼一館長補佐は「利用者の方の理解とスタッフの頑張りがあるからこそ特色ある取り組みを続けられているのだと思う。評価いただけてありがたい」と話した。

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